学校ブログ
認知症サポーター養成講座を行いました。
昨日(23日)に、2年生を対象に認知症サポーター養成講座を実施しました。
函館市地域包括支援センター社協の保健師である高田さんを講師に、前半は認知症についての講話、後半は高齢者への理解としての体験を行いました。
前半の認知症についての講話では、認知症そのものについて、接し方、本人と家族の気持ち、支える仕組み、認知症サポーターとしてできることの5点についてわかりやすくお話しいただきました。
後半は2年生が二手に分かれて、車椅子の取り扱い体験と高齢者疑似体験を行いました。車椅子の取り扱い体験では、恵山地区のボランティアの5名の方が車椅子に乗り、社協の方の指導で生徒が細かくボランティアの方に声かけや配慮をしながら段差を超えたり、斜面を上り下りする時の操作のしかたを学びました。高齢者疑似体験では、視野が狭くなるゴーグルや4キロのおもり入りチョッキ、肘と膝の動きを制限するサポーターやおもりをつけ、杖をついて歩く体験をしました。
講座を修了したという証のオレンジリングを各自が受け取り、最後に2年生の大瀧さんから講師とボランティアの方々に「恵山地区では人口の半分が高齢者ということもあり、認知症についての理解が大切だということが分かりました。」とお礼を述べました。とても内容の充実した体験でした。
恵山についての講話を行いました。
昨日(19日)に実施予定だった恵山登山が悪天候で中止となったため、登山に代わって恵山についての講話を行いました。恵山支所産業建設課の松本光隆さん(恵山登山でもガイドをお願いしていました)が来校し、恵山についてのVTRや資料を使って、生徒にお話しいただきました。配付資料恵山講話 資料1.pdf 恵山講話 資料2.pdf 恵山講話 資料3.pdfにある恵山大権現(頂上にある社)やお地蔵さんのこと、恵山の歴史、恵山登山の注意点など、約40分間ご講話いただきました。講話の最後には3年生の澤田さんが松本さんへお礼の言葉を述べてくれました。
また、今回の企画はECS(恵山中コミュニティ・スクール)主催事業として行ったことから、学校運営協議会の廣島さん、恵山教育事務所の木戸所長、さらに今回の登山でガイドをお願いしていた山口さん、福沢さんも講話に同席いただきました。(講師の松本さんも学校運営協議会のメンバーです。)
来年は晴天の下、恵山登山にリベンジしたいと思います。
後期の生徒会役員、各委員の認証式と専門委員会が行われました。
昨日(10月18日)、後期の認証式と専門委員会が行われました。
体育館で行った認証式では、最初に生徒会役員(松本会長、岩村副会長、成田書記)の3名に校長から認証状を手渡し、その後、認証された松本会長から、代議・学習・保体・放送の各委員の代表へ認証状を手渡ししました。体育館での認証式の後、各教室に分かれて1回目の専門委員会を行いました。後期からは2年生が恵山中の活動を背負っていくことになります。3年生は経験を活かし、1年生は小学校児童会での経験と前期半年の経験を活かして2年生をフォローして欲しいと思います。
また、校長からは、前期の「自己決定」という目標から1段階アップした目標として、「自己_実現」を提示しました。(下の最後の写真が提示の場面です。)自己と実現の間の「_」には、個々の「実行したいこと」や「目標」などをいれて、その実現に向けて努力して欲しいという意味を込めてあります。来年の3月までの間、新しい体制での様々な活動に期待しています。
道徳の授業の紹介
先週10月10日(火)に行われた道徳の授業を紹介します。
1年道徳「あふれる愛」
◯内容項目…生命の尊さ
◯内容の概略
マザー・テレサ(1910~1997年、インドのコルカタで貧困救済に力を尽くし1979年にノーベル平和賞を受賞)が、1952年のある日、路上に行き倒れている老婆を病院へ抱えていく。手当を断られるが、院長へ「私は、命ある人を見放すことはできません。あなたがこの人を受け入れてくださるまで、ここを動きませんから。」と言い、院長は受け入れてくれた。この後マザー・テレサは「死を待つ人の家」をスタートさせ、老婆と同じような人々を受け入れ、体を丹念に洗い清め、着替えさせ、ベッドに横たえ、「あなたも、私たちと同じように、望まれてこの世に生まれてきた大切な人なのですよ。」と語りかけながらみとることを続けた。
◯教師の思い
スラム街の状況やマザー・テレサの活動を知り、この世に生まれてきたすべての生命を尊重しようとする態度を身に付けさせたい。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・一人ひとりが大切だと思った。
・他国の状況について知らなかったので、勉強になった。
・自分の知らないところで(貧困などで)死んでいく人がいることを知り、軽い気持ちで「死にたい」などど言ってはいけないと思った。
2年道徳「体験ナースをとおして」
◯内容項目…生命の尊さ
◯内容の概略
学校の紹介で体験ナースをやることになった「私」。私が生まれて数日の赤ちゃんにミルクを飲ませたりした体験の中で、特に感動したのが出産を控えている人のおなかを見せてもらったことだった。双子の赤ちゃんが入ってる、びっくりするほど大きいおなかを見ていたら、おなかがモコッと動き驚いた。赤ちゃんが「元気だよ。」とお母さんにアピールしているように見えた。そして私は自分に身近な母が温かくて大きな存在に思えた。
帰宅後に母に私の出産のことを話してもらった。おなかを切っての出産について母が「おなかを切ったことなんて、まったくつらくなかった。それより、あなたが無事に生まれてくれたことがとてもうれしかったわよ。」これを聞いて心から母に感謝し、さらに体験ナースをとおして小さな命から、生きることの喜び、心の目で見た優しさ、命の尊さ、そして親の愛情を知ることができた。
◯教師の思い
自分の経験を振り返る中から、生命の尊さを感じたり、大切さを再認識させたい。一人ひとりの生命は、かけがえのないもので、よりよく生きていこうとする姿勢を考えてさせたい。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・新生児を抱っこした時、温かさやかわいさが伝わったという実体験があったこと。
・お母さんがつないでくれた大事な命だから、一生懸命生きなきゃいけないなと思いました。
3年道徳「電車の中で」
◯内容項目…思いやり、感謝
◯内容の概略
タケシは塾から帰る電車の中で、同じ塾で見かける女子二人が一人の年輩の男性に席を譲ったのを見で、先週の日曜日の出来事を思い出した。4人で遊びに行った帰りの電車で、ちょうど4人分のボックス席が空いていた。タケシが真っ先に座ったが、他の3人は座ろうとしない。ケンが「高齢者が来たら面倒じゃないか。立っているのが一番良いのさ。タケシもそうしなよ。」と言ったので、しぶしぶ席を立った。次の駅でボックス席に高齢の夫婦が向かい合わせに座ったが、なぜか通路に立っているタケシたちに丁寧にお辞儀をしてから座った。そして降りる時にタケシたちに向かって「ありがとうね。君たちが席を空けておいてくれたおかげで助かりましたよ。立派な若者もいるんだな、と感心しましたよ。」と言った。その後にケンがタケシに「タケシ、やっぱりよかっただろ。あの男の人、ちょっと勘違いしていたみたいだけど。」 タケシは(そうだろうか。)と思った。(あの勘違いした男性にタケシたちの心の中が見えたとしたら)と思い、思わず恥ずかしさが込み上げてきた。
◯教師の思い
相手を思いやることの難しさは、そこに“相手”があること。自分が心から思っていても伝わらないこともあれば、そう思っていなくても、相手から感謝されることもある。
相手の立場や場面を考えて行動することはもちろんだが、可能な限りコミュニケーションをとることや、場合によっては関係性を壊すことになっても向き合える勇気が必要だと言うことを考えさせたい。
◯「本当の思いやりとは」についての生徒の考え
・相手が罪になることや、他の人に迷惑をかけることだったらとめる。でも相手にとって良いと思うことはしっかりやる。
・客観的に見て、相手のためになっているという行動が本当の思いやりだと思う。
新生徒会長の立会演説会について
10月6日(金)に行われた後期生徒会役員選挙の立会演説会の際に、新生徒会長に選出された松本悠希さんが話した演説の内容を紹介します。(本人の了解を得ています。)
演説の中にある、恵山中学校の良さを活かせるような生徒会活動になることを期待しています。
「今回、生徒会長に立候補しました、2年松本悠希です。私は1年生の時から生徒会会計を務めさせていただきました。1年生の時は、2年生の先輩方に頼ってしまうなど、自分でも足りていないところを多く感じました。ですが、これからは2年生が主体となって、恵山中を引っ張っていかなければなりません。私は、この恵山中を誇りある学校にし、充実した学校生活を送れる学校を目指します。この学校は、他の学校より小さいですが、小さい学校だからとネガティブに考えるのではなく、小さい学校というのを特徴と捉え、自分たちの学校の良いところを全校で大切にしていきたいと思います。そして、この学校の良さは、全校生徒が関われることだと思います。この良さを活かせるように、これからの生徒会活動を、今まで以上に精一杯取り組んでいきたいと思いますので、投票よろしくお願いします。」