学校ブログ
薬物乱用防止教室を行いました。
昨日17日(水)、函館中央警察署生活安全課少年係の警察官を講師として招き、全校生徒に向けた薬物乱用防止教室を行いました。最近は、特に若者の大麻事案が多いということで、大学生が大麻の使用をきっかけに最後は覚醒剤に手を染めて人生が転落していく内容のビデオを視聴し、講師の警察官から、具体的な薬物の種類や危険性、処罰、薬物に近づかない方策など、詳しい説明がありました。生徒は真剣な態度で聴き、何点か質問をしていました。最後に2年生の三上さんから、講師へ感想とお礼の言葉を述べました。また、昨日は恵山地区の3名の保護司も同席しました。保護司の方にお話を聞いたところ、薬物乱用の経験者も保護対象として実際にいるとのことでした。講師の警察官からは、特に函館市は他の都市に比べて大麻が多いので、中学生も十分に可能性があると聞きました。この後迎える夏休みに向け、「夏休みの決まり」をしっかり守って過ごすよう、生徒にもしっかりと伝えていきたいと思います。
7月12日に授業参観・図書館開放を行いました。
先週12日(金)は授業参観、学級懇談および保護者向けの図書館開放を行いました。授業参観について、1年A組の音楽では、もののけ姫のテーマをリコーダーで演奏し、ペアになってお互いの演奏についてアドバイスや発表をしました。2年A組・SB組の保体では、バレーボールの対人パスとサーブ練習に取り組みました。3年A組の英語では、ALTのスティーブン先生とのTT(ティームティーチング)で、ポイントになる英語(英文)について会話ゲームなどを行って学習しました。3年SA組の国語では、書写(毛筆)で「創造」を行書で書くために、字の一部分の練習を何回も繰り返してから全体を書く練習に取り組みました。
また授業参観と同じ時間帯に、保護者を対象に図書館開放を行いました。この日は8名の保護者が図書室を訪れ、学校司書の案内で実際に本に触れたり、本を借りたりしていただきました。授業参観と図書館開放の後、生徒が下校後に各学級で懇談を行い、1学期の子どもたちの様子や夏休みについて、3年生は2学期から本格化する進路決定等について、担任を中心に懇談を行いました。ご多用のところご来校いただき、ありがとうございました。
1年生が職場体験学習を行いました。
昨日9日(火)に、1年生7名がキャリア教育の一環として職場体験学習に出かけました。つつじ保育園に田中さん、浜田さん、うみまち食堂・菜の花に井上さん、吉崎さん、三好さん、日ノ浜消防署に泉さん、小田さんがそれぞれ訪問し、午前中の3時間ほどの中で、さまざまな体験をしました。校長もお礼かたがた3カ所を回り、生徒の様子を見てきました。つつじ保育園に行った時は、2人が年少から年長の園児といっしょに「リズム運動」に参加していました。2人とも、つつじ保育園の卒園生なので、参加しているうちに「だんだん思い出してきた」と言っていました。菜の花では、エビむきなど実際に提供するメニューの仕込みをしたあと、醤油ラーメン(ハーフサイズ)を実際に調理し、自分で作ったものを試食しました。美味しそうな顔が印象的でした。日ノ浜消防署に行った時は、2人が防火衣を試着していました。分厚い防火衣とヘルメットが似合っていました。その後はロープの結索の体験を行いました。今回ご協力いただいた皆様には、この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
七夕と折り鶴について
7日(日)は七夕でした。月曜日の朝に3年生の教室をのぞいたら、七夕飾りがありました。「◯◯に会えますように」や「◯◯になりたい」など、願いごとの短冊がたくさんついていました。微笑ましく読ませていただきました。蛇足ですが、函館で七夕に子どもたちが「竹に短冊七夕祭り・・・ろうそく一本ちょうだいな」と家々を回る風習がありますが、恵山地区は回らないようです。
また、各教室では折り鶴を生徒が一生懸命作っています。8月9日に行われる長崎の平和記念式典に、函館市から「平和大使」として中学生の代表が訪問する時に、函館市内の中学生が作った折り鶴を持参し、平和の祈りを込めて捧げることになっています。本校でも先週から全員で折り鶴づくりに取り組んでいます。
道徳の授業の紹介(7月4日、5日実施)
今回の道徳の授業は、全クラスともに「主として集団や社会との関わりに関すること」についての内容を扱いました。それぞれ公共のマナー、世界の平和、障がい者スポーツについて考え、議論しました。(なお、写真は4日の3年生しか撮影できませんでしたので、ご了承ください。)
1年A組、1・2年SB組道徳「花火に込めた平和への願い」
◯内容項目…C主として集団や社会との関わりに関すること-18国際理解、国際協力
◯内容の概略
2015年1月、ゆかりは新潟県長岡市の「中学生海外体験ホノルル訪問事業」(約1週間の日程でホノルルの人々や中学生と交流しながら、真珠湾攻撃をはじめ、戦争と平和について学び、考える事業)の一員としてハワイを訪問した。沈没したままの戦艦アリゾナの上にあるアリゾナ記念館で胸が締めつけられ黙り込んだゆかりに、現地ガイドが「Are you OK?」と声をかけてくれた。こんなに悲しい現場で、かつては敵だった国の私たちに、どうしてこんなに温かく接してくれるんだろう。夕食後、ガイドさんが「悲劇はあったけれど、過去は変えられない。過去から学びながら、未来を見つめて、日本ともっともっといい関係を作っていきたい。」と言ってくれた。2015年8月15日、ホノルルの真珠湾で長岡の花火が打ち上げられた。ゆかりはニュース番組を見て「平和のために、私にできることってなんだろう。」とつぶやいていた。
◯坂井教諭(1A担当)の思い、考えさせたいこと
・人のために自分ができること→世界平和のために自分ができること→戦争のない世の中を目指すことについて考えさせたい。
○玉野教諭(1・2SB担当)の思い、考えさせたいこと
・世界の平和のために、自分ができることや、なぜ千羽鶴を折るのかについて考えさせたい。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・平和のためには 差別をしない、ボランティアと募金を行う。
・平和のためにはボランティアをする。人を守る、助ける。
2年A組道徳「美しい鳥取砂丘」
◯内容項目…C主として集団や社会との関わりに関すること-10遵法精神、公徳心
◯内容の概略
2008年に「私」は妻と2人の子供と一緒に鳥取砂丘へ観光に出かけた。いよいよ当日の朝になり、子どもたちが大はしゃぎで駆け出したため私も後を追った。ところが目に飛び込んできたものは「馬の背」と呼ばれる高さ約50メートルの斜面に、縦横20メートル四方もある大きな落書きと、それを完成させて騒いでいる若者だった。私は肩を落とし落書きをした人間に憤慨した。後日、私たち家族は「美しい鳥取砂丘を守り育てる条例」の案の存在を知った。内容は50メートル先から視認できる落書きに対して最高50万円の罰金を科すというものだった。これには賛否両論が寄せられていた。この後、条例案は「5万円以下の過料」等に修正されて可決、施行されたが、現在でも落書きは続いているという。
◯髙木教諭(2A担当)の思い、考えさせたいこと
・公共の施設や場所を大切にするために、また日常生活の中でも同じような場面があることもふまえ、自分たちはどんなことができるのか、どのように行動すべきか考えさせたい。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・すごくいいべんきょうになった。なんで落書きよくないかわかった。
・罰金をしても落書きが減らないことにびっくりした。改善方法をみつけるのが難しかった。
3年A組、3年SA組道徳「No Charity,But a Chance!」
◯内容項目…C主として集団や社会との関わりに関すること-12社会参画、公共の精神
◯内容の概略
障がい者がスポーツをすることが考えられなかった60年ほど前の日本で、その状況を打ち破り、障がい者の社会参画を後押し「日本の障がい者福祉の父」と呼ばれた中村 裕(なかむら ゆたか)医師のお話。1960年にイギリスの脊髄損傷センターを訪れた中村医師は、そこの患者の85%が6か月で社会復帰していることや、車いすに乗った患者がバスケットボールや卓球、水泳などのスポーツを楽しむ姿を見て驚いた。帰国した中村医師の情熱が実り、1964年に東京でパラリンピックが開催された。しかしさらなる課題は外国人選手のほとんどが仕事をもっているのに対し、日本人選手で仕事を持っているのは1割にも満たないことだった。中村医師は私財を投げ出して障がい者が社会復帰するための施設「太陽の家」を創設した。その信念は「No Charity,But a Chance!(保護より働く機会を)」だった。多くの苦労の末、「太陽の家」は業績を伸ばし、働いて社会に進出する機会を多くの障がい者にもたらした。1984年、障がい者という言葉がこの世からなくなることを夢見ながら、中村医師は57歳の生涯を閉じた。
◯大和教諭(3A担当)の思い、考えさせたいこと
・日本の障害者福祉の父と呼ばれた中村裕医師の業績や思いを捉えることで、現在のノーマライゼーションを見直させたかった。この夏にはパラリンピックが開催されるので、国際的な取組をぜひ見てほしい。
◯武内教諭(3SA担当)の思い、考えさせたいこと
・障がいをもつ人が、よりよい生き方をできるようにするために、自分たちがどんなことを考えていかなければないけないか。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・どんな障害を持っている人でも差別や偏見を持たず、平等に生きることが大事だと考えることができました。
・差別しないで障がいがある人にも同じく接してあげる事が大切だということ。