2024年10月の記事一覧
恵山登山(恵山学)が北海道新聞に掲載されました。
10月4日付の本ブログでも紹介しました恵山学の一環としての恵山登山の記事が、昨日10月10日(木)の北海道新聞に掲載されました。内容がわかりやすくまとめられており、記事の中には3年生の大瀧さんが記者にインタビューされたコメントも書かれていますので、ご覧ください。
北海道新聞社許諾D2410-2510-00028819
恵山町会連合・恵山中学校合同避難訓練を実施しました。
昨日10月9日(水)、恵山町会連合が主催する避難訓練に本校も参加しました。恵山町会連合が主体となる初めての避難訓練ということで、今年5月に急逝された前恵山町会連合会長の長田征洋さん(本校のCS委員でもありました)が発案し、遺志を継ぐ形で実施することになったと聞いています。新会長で日ノ浜町会長の浜田さん(お孫さんが本校生徒です)が9月初めに来校し、避難訓練で本校を避難民受け入れ場所として使用したいとの依頼を受けました。本校でも例年、秋に地震を想定した避難訓練を実施していることから、抱き合わせで訓練を行うことにしました。
10時に支所の防災無線で「地震発生、大津波警報発令、避難開始」の放送がされ、本校生徒・教職員はいったんグラウンドに避難しました。学校の破損なしとの想定で生徒と教職員は体育館へ移動し、函館市避難所運営マニュアルに従って、避難所である体育館の設営(3年生がマット、机、椅子を設置)、避難用物品の運搬(2年生が2階と備蓄用物置から毛布や衝立などを体育館へ移動)、校内各スペースの表示(1年生がスペース名を紙に書き、各スペースに貼り付け)の作業を行いました。その間に地域の皆さん20名ほどが本校へ到着し、町会の方が誘導や受付を行い、体育館へ避難しました。生徒はきびきびと作業を行い、避難所設営を実地体験することができました。様子を視察してくださった函館市教育委員会の小棚木学校再編・地域連携課長や恵山教育事務所の木戸所長から、「生徒が実際に避難所の運営に携わり、良い形の避難訓練でした。」とコメントをいただきました。現在、能登半島では実際に長期間にわたって避難所生活を余儀なくされている方々がいらっしゃします。活火山である恵山を抱える本校校区も、災害は人ごとではありません。生徒・教職員が防災についての意識を新たにすることができた一日となりました。
後期生徒会役員選挙&立会演説会を実施しました。
10月7日(月)に、後期の生徒会役員(会長、副会長、書記)選挙にかかわって、立会演説会と投票を行いました。投票に先立って行った立会演説会では、立候補者4人と責任者4人がそれぞれ全校生徒の前で演説しました。責任者は立候補者の優れたところを、そして立候補者はよりよい恵山中をつくるための抱負や具体的な取組について、堂々と述べてくれました。演説会後は、恵山支所から借用した本物の記載台と投票箱を使い、選挙管理委員が投票用紙を渡し、記載台で記入して紙を折って全員が投票箱に投票しました。今回の選挙を通して、後期の生徒会活動へ期待するとともに、民主主義のしくみを理解してほしいと思います。
道徳の授業の紹介(10月2日実施)
先週2日(水)の道徳の授業を紹介します。毎回の生徒の感想、振り返りを読むと、しっかりとそれぞれの題材について考えてくれていることに感心します。※SA、SBの写真が撮れませんでした。
1年A組「違いを乗り越えて」
◯内容項目…C主として集団や社会との関わりに関すること-18国際理解、国際貢献
◯内容の概略
「私」の家に国際交流のホームステイでインドネシアからAさんが来て、日本とインドネシアとの文化や習慣が大きく違ったお話。インドネシアでは刺身のような生の魚を食べないけど、Aさんは思い切って食べてくれた。しかし別の日にザルそばを食べに行ったときは「物を食べるときに音を立てるのは行儀が悪く、食べ物を粗末にすること。」と言って食べなかった。私の母とは片言の英語と日本語で話していたが、気持ちが通じ合っていると気づいた。他にも人差し指で人や物を指したりしないこと、日本文化としてのお茶とお花を楽しんでくれたりした。お互いの文化の理解、その背景の理解、そして違いを認め合っていくことが大切だと思う。
◯髙木教諭(1A担当)の思い、考えさせたいこと
・他国の人と接する時、どんなことを大切にしていけばいいのか、考えさせたい。(恵山にも他国の人がいるので、身近な存在として考えさせる。)
・お互いを認め合う、受け入れる寛容な気持ちをもつことを身につけさせたい。
◯佐藤教諭(12SAB担当)の思い、考えさせたいこと
・教材を通して、日本の習慣や文化の良さを理解するとともに、他の国々の人々や文化に対する理解を深め、尊重しようとする気持ちをもたせたい。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・外国人が来たら日本の文化を教えたい。
・他国の人と接する時は言語やルール、文化なども大切だが一番は気持ちが大切だと思いました。しっかり理解して楽しく過ごすのが大切です。
2年A組「小さな工場の大きな仕事」
◯内容項目…C主として集団や社会との関わりに関すること-13勤労
◯内容の概略
東京都大田区の羽田にある小さな工場で育った僕は、(手を真っ黒にしてヤスリをかけているような仕事はしたくない。どうせ働くなら、もっときれいな職場で、お金がたくさんもらえる、かっこいい仕事に就きたい。)と考え、職場体験でゲームソフトの会社へ行くことに決めた。体験から帰ってくると作業していた父が黙って何かの部品を差し出した。兄が「それは人工衛星を宇宙に打ち上げるロケットの部品さ。」と言った。僕が「そんなすごいものが、なんでうちの工場にあるの?」と聞くと、兄は「それは、うちの工場がすごいからだよ。コンピュータや機械だけでは作れず、どうしても人間の手作業が必要で、親父は百分の一ミリまでせっかくに磨けるんだぞ。」と話してくれた。「思い通りの部品が作れるようになるまでに二十年ぐらいかかったが、この手で作ったものが世の中の役に立つっていうのは、うれしいものだぞ。」と言った父はいつもと違って見え、油のしみこんだ黒い手が誇らしく見えた。
◯大和教諭(2A担当)の思い、考えさせたいこと
・職場体験学習や専門学校見学の経験から、働くことの意義を考えさせたい。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・手作業でやるからこそ作れるものや想いが込められてるんだなと思った。それぞれにやりがいがあるからこそ続けれるんだと思った。
3年A組「独りを慎む」
◯内容項目…A主として自分自身に関すること-2節度、節制
◯内容の概略
33歳で勤めていた出版社をやめ、テレビなどの脚本を書き始め、ひとりでアパート住まいを始めた向田邦子さんのお話。私はドキンとすることにぶつかった。急激にお行儀が悪くなっている。フライパンや鍋をそのまま食卓に出して箸をつけたり、下着姿のまま部屋で過ごしたり、立ち居振る舞いが居汚くなっていた。私は人が見ていないと、人がしてはいけないことをしようとしてしまう癖がある。自由はいいもので、ひとりで暮らすのはすばらしいものだが、とても恐ろしい、目に見えない落とし穴がぽっかりと口を開けている。それは行儀の悪さと自堕落だ。「独りを慎む」という言葉を知ったのはその頃だった。誰も見ていなかった、誰もが気がつきはしなかったけれど、何と恥ずかしいことをしたのか。「独りを慎む」、これは人様に対して言っているのではなく、独立して十七年になりながら、いまだになかなか実行できないでいる自分に向かって、意見している言葉なのだ。
◯菊地教諭(3A担当)の思い、考えさせたいこと
・将来の独り暮らしを展望したときに、独りだからこその自由と、人に見られていないからこそのメリハリを、自分自身で慎むことの大切なを発信したい。
◯須藤教諭(3SA担当)の思い、考えさせたいこと
・自分の日常を振り返り、自制心のある生活が満足感や充実感のある生活につながっていくことに気づかせたい。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・もし自分をコントロールする心がなかったら、自分が駄目な人間になってしまったりやってはいけないことをやってしまったりしてしまうから。
・この話を聞いて、自己管理が甘いと考えや簡単なことがあまり考えれなくなることが危ないっていう感想になりました。
恵山登山(恵山学)を実施しました。
10と3でちょうど「登山の日」だった昨日10月3日(木)に、恵山登山を行いました。昨年は悪天候で中止でしたが、今回は曇りの天候ながらも風が弱く気温も高すぎず低すぎず、登山には良いコンディションで行うことができました。現在の3年生が小学生の時に経験はあったそうですが、1,2年生と教職員のほとんどは恵山に登ったことがありません。地元にあり学校からも毎日眺めている恵山ですが、生徒が恵山について知っていることが少ないことから、昨年の学校運営協議会で恵山登山の気運が高まり、今年ようやく学校運営協議会が主催して登山実施にこぎ着けることができました。今回は講師に函館山しるべな会代表・ライターとして、自然ガイドを数多く務め、NCV番組「山さんぽ」にも出演している藤島 斉(ふじしま ひとし)様を迎え、火山としての恵山、高山植物、霊場としての恵山、恵山にまつわる歴史など、多彩なお話を交えて登山のガイドをしていただきました。
学校からスクールバスで火口原駐車場へ行き、開会式と記念撮影をしてから、恵山展望台を目指して登山を開始しました。火口原駐車場近くでは温泉が湧出しており、昔は温泉旅館があったそうです。恵山展望台からは津軽海峡と太平洋、下北半島が一望できる絶景を眺めることができました。賽の河原に点在する地蔵で歴史に触れつつ、岬展望台では内浦湾と対岸の羊蹄山、ニセコ連山、樽前山を眺めながら弁当(社会福祉協議会のボランティアの皆様に作っていただきました)を食べました。戻るルートで眼下にホテル恵風を眺めながら全員無事に火口原駐車場に着き、閉会式で3年生の曲戸さんが藤島さんにお礼の言葉を述べました。事後の生徒の感想からも「恵山が5万年のうちに何回も噴火して7つのドームがつくられたなど、良く知ることができた」など、充実した登山だったことがうかがえました。今回の登山に関わり、ガイドの藤島さん、社会福祉協議会の廣島さん、ボランティアの方々、木戸恵山教育事務所長など、関係者の皆様にこの場をお借りして、心より感謝申し上げます。
3年生数学で研究授業を行いました。
昨日10月1日(火)に、3年生数学で玉野教諭が研究授業を行いました。内容は2次関数のグラフの特徴を考えるというものでした。下の左端の写真は、前の時間のまとめのプリントを実物投影機でディスプレイに映している様子です。個別最適な学びの場面(中央の写真)では、タブレットで式を入力するとグラフを描いてくれる「ジオジブラ」というアプリを使って、個々に考えていました。その後、協働的な学びの場面(右端の写真)でペアになってそれぞれの考えについて話し合い、発表して全体で共有しました。3年生は個別の場面では集中して取り組み、発表も進んで行うなど、主体的に授業に向かう姿勢に感心しました。
恵祭の展示物(3年生・修学旅行新聞)について
恵祭では会場の体育館に、総合的な学習の時間で作成した新聞、美術作品、書道作品などの各種展示を行いました。3年生が総合的な学習の時間で作成した「修学旅行新聞」は、現在、2階の3年生教室前に展示してあります。あらためてじっくり読みましたが、訪れたところの様子を書いているだけでなく、自分が思ったことや考えたことが素直な文章で表されています。3年生の皆さんにとって、充実した修学旅行だったことが良く伝わる新聞です。
※恵祭の展示物は11月2日に恵山コミュニティセンターで行われる恵山文化祭でも展示予定です。