2023年12月の記事一覧
道徳の授業の紹介
12月11日(月)に行われた道徳の授業を紹介します。
1年道徳「自分だけ『余り』になってしまう……」
◯内容項目…相互理解、寛容
◯内容の概略
作家の重松清がウェブに寄せられた10代(小中高校生)の悩みに答える形式の内容。
中2女子の好美さんの相談「クラス替えで2人の親友と離れ、調べ学習などで2人の組を作る時に私が余る。1人だけ余った時に恥ずかしくて寂しい。みんなは優しくていい人たちだけど特別に仲が良いわけではないので無理に『組に入れて』と言いたくない。」
重松氏の答え。「自分が中学2年の時、7人で遊園地に行ってボート(2人乗り)に乗った時、自分はパートナーをキープしていたが1人が余ってしまった。その1人は岸辺のベンチに座って、ずっと自分たちに手を振ったりしていた。その1人を見てすごく『負けた感』を覚えた。『あいつのほうがぜんぜん大人だ。』って思った。クラスで余ったりするような体験をいっぱいして、みんなが大人になっていく。『ひとり』は不安定な状態だけど、現実にはどうしようもなくそうなってしまうこともある、と分かっておくのは良いこと。みんなで『余りの一人』を分かち合うようになれれば良いのになあ、って思う。『あ、そうだった、そうだよね。』って言ってくれる人もいるかもしれないよ。」
◯教師の思い
日常学校生活の中でありがちな人間に関係について、客観的な目を持って考えさせたい。「一人になる」ことへの共感や支えたりする気持ちを分かち合ったり、「一人になる」準備時期であったりすることを、自分自身の経験や思いを含めて話し合わせたい。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・「一人になる」ことについて重松さんは、すごく寂しく、それが悪化するといじめにつながると言っている。
・お互いが認め合って生きていくために、一人ひとりが恥ずかしくないという意識を、みんなで持つことが大切だと思った。
2年道徳「コトコの涙」
◯内容項目…相互理解、寛容
◯内容の概略
中2で花園コトコが老人ホームへボランティアに通っていたある日、同じ部活(魚部)の5人と一緒に老人ホームのホールに作った魚が入った水槽の除幕式を開いた。そんな中、一人背を向け中庭を見つめる入所者の笹岡修三さんに「さあ、みんなと一緒に見ようね。おじーちゃん。」と声をかけた時、同じボランティアのマサシから「ばかっ!修三じいさんは赤ん坊じゃねーんだ!大工の棟梁だぞ!」と叱られた。
その後、コトコが園長の田島に「コトコちゃんは一所懸命にやってる。でも気をつけなきゃならないのは、老人が自由に動けなくなって子どものようになっていくのは、何十年も生きぬいていた立派な老人たちの姿で、意地もあればプライドもあるってこと。私たちがよかれとしていることが、そのままあの人たちの望みではないということ。私もマサシくんに気づかされた。一年もしゃべっていない笹岡さんに、私もどうしてあげたら良いかとばっかり考えていた。」と言われる。コトコは田島の言葉をかみしめ、こぼれる涙はしばらく止まることがなかった。
◯教師の思い
一見、赤ちゃんに返ってしまったようなお年寄りにも一生懸命に生きてきた人生があり、だんだん記憶を無くいていくからといって、それは消えるものではないこと。だから“人の尊厳”を大切にしなければならないし、そのために相手を理解しようと努めることが大切だということ。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・(マサシがコトコをどなったのはなぜだろう?)笹岡さんの心を無理やりに開かせようとするのでなく、自分の意志で開かせてあげてほしいと思ったから。
・(須藤先生が涙が出そうになった理由は?)コトコの気遣いや優しさ、マサシがコトコに「やめろ。」と言った優しさに感動したから。
※諸事情により、2年生の写真を撮影できませんでした。ご了承ください。
3年道徳「塩むすび」
◯内容項目…思いやり、感謝
◯内容の概略
東日本大震災から2か月、私は祖母、母と三人で避難所生活をしていた。転校先の学校に通う少し前に母に促されて食事係を担当することになった。片付けだけでもめんどうと思っていて、食事係になってもどう動いて良いか分からず、母に当たっていた。食事係の2日目、調理場では最近残菜が目立ってきたことが話題になった。「明日の朝は塩むすびとみそ汁を出しましょうよ」ということになった。私は心の中では賛成しかねたが、翌朝は当番みんなで塩むすびを握った。私も手を真っ赤にして握った。驚いたことに、おにぎりにしたら子どもや大人が自分から取りに来たりおかわりをする人も増えてきた。また私は、目に見えないところでのおばさんたちの気配りに気づいた。自分の知らなかった世界で、初めて考えさせられたことがあった。新しい学校への不安はあるが、食事係で新しい世界を知った私のように、やってみなければ分からないことだってあるはずだ。温かい塩むすびを作った日以来、朝の残菜はほとんどなくなった。
◯教師の思い
「本当の意味の思いやり」とは何か?私たちを支えてくれている人の思いやりに、どのように応えていけばよいのだろうか。思いやりにはいろいろな形があることと、とても大事で、今、自分たちを支えてくれている人(保護者)に、どういう思いやりを返していけばよいのかを考えさせたい。
◯「本当の意味の思いやりとは?」についての生徒の考え(一部の抜粋です)
・誰かのためを思って行動すること。
・支えてくれた人に恩返しをする。
・感謝の気持ちをもつ。
・自分から進んで人のために行動すること。
・人のことを思って行動する。
2年S組で紙漉きを行っています。
泉さんと岩村さんの2人で、牛乳パックから手作りの紙を「紙漉き」の技術を使って作成中です。手順(概要)は、牛乳パックと水、色の紙テープをジューサーで混ぜて溶かし、簀桁(紙すき枠とすだれ)に流して漉き、アイロンで成形し、窓際に置いて乾燥させます。最後の写真にあるカラフルな紙は、色の紙テープでついた色です。和紙のような少し凹凸のついた柔らかい感触に仕上がっていました。私が見に行った日は、既に2~3回目の作業だったこともあり、2人とも実に手際よく作業をしていました。完成した紙は年賀状用に使う予定ということです。
赤い羽根共同募金へのご協力ありがとうございました。
先週1週間、本校で赤い羽根共同募金に取り組み、生徒と教職員合わせて8,034円の募金が寄せられました。赤い羽根共同募金の趣旨は「この町で集まった募金は、この町の困ったことのために使われます。子育て支援や高齢者の配食支援に使われたり、災害支援や地域の見守りパトロールなど、支援する人をサポートする資金として使われています。」と赤い羽根共同募金ホームページに書かれています。毎年12月1日から始まる「歳末たすけあい運動」も共同募金の一環です。
善意を寄せていただいた皆様、ありがとうございました。(写真は12月8日に生徒会の岩村さん、成田さんが職員室へ募金のお願いに来た様子です。)
キャリア教育の様子です。
一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育が「キャリア教育」です。(文科省HPより引用)
本校でもキャリア教育として総合的な学習の時間で「進路学習」や「キャリアパスポート作成」などに取り組んでいます。昨日の総合的な学習の時間では、1年生は進学に当たっての「内申点ランク」などについての学習、3年生では先日の本ブログで紹介した入試の面接について、生徒同士の面接練習を行っていました。また、2・3年生は放課後学習会も行っており、特に3年生は進路に向けた学習会(希望制)を定期的に実施しています。(下の写真は3年生の放課後学習会の様子です。)
なお、二段目右端の写真は、願書用写真撮影の様子です。今年から高専や市内の私立高校の一部でインターネットを利用するWeb出願が始まるため、写真のデータを家庭からインターネットで提出する形となります。「紙の願書に丁寧に手書きをし、学校で添削して、紙の写真を貼り付ける」という形は数年後にはなくなるかもしれません。
学習サポート3回目の様子です。
昨日6日(水)に3回目となる学習サポートを行いました。今回はそれぞれの担当に様子や内容をコメントしてもらいましたので、写真とともにご覧ください。
漢字のドリルと国語のワークに集中して取り組んでいました。
単元テストに向けた学習やまとめの問題に50分間ノンストップで取り組みました。分からないところを質問し、一つ一つ丁寧に学習していました。
1年生は地理、2年生は歴史、3年生は公民のワークにそれぞれ取り組みました。中には授業より集中して黙々と取り組む生徒もいました。
1,2年生は冬休み明けのテストに向けた勉強、3年生は学年末テストの範囲のワークに取り組みました。圧力の計算問題についての質問もありました。
来週のWord testに向けた勉強に取り組みました。発音や品詞についての質問があったり、生徒同士で確かめあったりアドバイスする様子がありました。
生徒玄関前に掲示してある学習サポートの各教科名簿を、生徒が確認します。