2024年2月の記事一覧
道徳の授業の紹介(最終回)
2月26日(月)に行われた道徳の授業を紹介します。道徳の授業は26日が最後でした。道徳の授業は年間35時間実施し、「自主、自律、自由と責任」などの内容項目が22項目設定されています。1年間で22項目について扱い、3年間で3周することになります。また、本校では担任だけでなく、副担任を含めて、そして学年担当を超えて、さまざまな教員がローテーションで授業を行っています。本ホームーページでは一部の紹介でしたが、道徳の授業の様子を少しでもご理解いただければと思い、掲載してきました。毎回文章が多くて読みにくい部分もあったかと思います。ご一読いただき、ありがとうございました。
1年道徳「いつわりのバイオリン」
◯内容項目…よりよく生きる喜び
◯内容の概略
その昔、ドイツのブレーメンの町外れにフランクという男がバイオリンを作る工房を営んでいた。妥協を許さないバイオリンづくりは評判を呼び、弟子が集まってきた中にロビンがいた。ロビンは弟子の中で才能が際立っていた。ある日、フランクの評判を聞いたドイツの著名なバイオリニストがフランクにバイオリンをお願いしたが、その時渡すバイオリンはなく、毎日徹夜でひたすらバイオリンをづくりに励んだ。しかし出来上がったバイオリンは納得のいく音にはほど遠いものだった。そこにロビンのバイオリンが目に入ってきて、それをフランクのものとして渡してしまった。そのバイオリンでの演奏会は大成功でフランクのもとにお礼の手紙と巨額の礼金が届き、ますますフランクの評判が広まった。
しかしフランクはロビンに本当のことを話すことができず、心は重く沈み、日に日に元気をなくし、弟子も減っていった。ロビンはそんなフランクを見ていられず、自分の工房を開いた。ある日、ロビンから手紙が届き「あなたのもとで修行できたのは私の宝物。今でもまだあなたの音を超えることはできません。」と書かれていた。フランクは涙し、ロビンへの手紙を書き始めた。フランクにとって自分を取り戻す旅の始まりだった。
◯教師の思い
自分の気持ちに正直に生きること。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・(ロビンの手紙を読んで涙を流したフランクは何を考えただろう)について、ひどいことをしたのにロビンが怒ることなく、優しかったから、罪悪感が大きくて悲しくなったのだと思う。
2年道徳「きいちゃん」
◯内容項目…家族愛、家庭生活の充実
◯内容の概略
きいちゃん(小さい時に高熱が出て手足が思うように動かなくなり、高校生の今も訓練のために遠くにあるこの学校に来ている。)がうれしそうに職員室の私のところへ来て「お姉さんが結婚するの。わたし、結婚式に出るのよ。」と私に教えてくれた。しかし一週間後、きいちゃんが泣いていて「お母さんが私に結婚式に出ないでほしいっていうの。わたしのことがはずかしいのよ。わたしなんか生まれてこなければよかったのに…。」わたしは何もすることはできなかったが、きいちゃんに「結婚式のお祝いのプレゼントをつくろうよ。」といい、ゆかたをぬってプレゼントすることにした。それからきいちゃんは一生懸命ゆかたをぬい続けた。結婚式の10日前に出来上がったゆかたをお姉さんへ送ると、2日後にお姉さんから電話が来て、きいちゃんと私に結婚式に出てほしいと言った。
結婚式当日、お姉さんはお色直しのあと、きいちゃんがぬったあのゆかたを着て出てくれた。お姉さんはマイクで「手足が不自由な私の妹が、私のためにこんな立派なゆかたをぬってくれたのです。妹は私の誇りです。」と話し、式場中が大きな拍手でいっぱいになった。その後きいちゃんは、おかあさんに「生んでくれてありがとう」と話したそうだ。きいちゃんはとても明るくなり、和裁を習い、一生の仕事に選んだ。
◯教師の思い
今回「家族のきずな」を学習テーマとし、家族の寂しい思いや葛藤、愛情について共感し、自分の生き方について考えさせたい。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
※「家族をどのように大切にしていきたいか」について
・親孝行をして、家族を安心させる。
・家の手伝いをする。 ・家族を敬う。
・楽しい思い出をたくさん共有し、つらい時も相談して一緒に乗り越えていきたい。
3年道徳「お別れ会」
◯内容項目…よりよい学校生活、集団生活の充実
◯内容の概略
「僕」(中学3年生)は卒業式の最中に、式後の部活動で後輩に向けて挨拶するお別れ会のことが気になっていた。友達との付き合いで入った剣道部は、帰宅部っていうのもかっこ悪いという理由だけで続けた。団体戦で県大会にも出たが、それは大将の孝好が強かったからで、僕はあっという間に負けていた。後輩の前で挨拶するのは気恥ずかしかった。
校庭の一角に剣道部が集まってお別れ会が始まった。孝好は「8年連続で県大会に出ているが、すごいプレッシャーだった。部活動の後にも練習に通い、けっこうつらくて、なんで俺だけがと思った。でも自分のためより学校のために頑張った。俺にできるのはそのくらいだから。」と最後は声にならなくなった。孝好がそんなに努力していたなんて知らなかった。僕は「学校」なんてちっとも意識していなかった。僕は本当にこの中学校の一員として頑張っていたのだろうか。
(卒業後)今、僕は週に一回、中学校の剣道部へコーチとしてきている。高校でも剣道部に入部した。今さら遅いのかも知れないけど、僕にできる精一杯のことをしたい。
◯教師の思い
卒業までの3週間、学校の一員として、1・2年生の手本として、どう過ごすべきか考えてほしい。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・後輩のお手本になるように過ごす。(S)
・自分の経験を伝える。(N)
・みんなに感謝する。(N)
・ケンカしないで仲良く過ごす。(I)
「春から頑張りたいメッセージ」北海道新聞より取材
26日(月)に北海道新聞の記者が来校し、3年生の伊藤妃奈さんが新聞に毎年掲載されている「春から頑張りたいメッセージ」の取材を受けました。下の写真にあるとおり、自筆で「勉強も学校生活も部活動も全力で頑張る!」と書いたスケッチブックを持った写真と、伊藤さんが語った高校生活について記者がまとめた文章がついて掲載されます。記者の質問に伊藤さんが「勉強、部活の他に委員会活動など、他の学年と交流する活動もぜひやりたい」など、とてもハキハキと答えていました。予定では3月15日前後(日にちは確定したら連絡が来ると言うことでした)に、伊藤さんを含めた25名前後の写真と文章が、見開き全面(これも予定)に載るということです。掲載日が分かりましたら、お知らせしますので、ぜひ新聞をご覧ください。
本日(2月27日)、臨時休校としました。
天気予報では特段荒れる様子はありませんでしたが、恵山中学校がある高台は昨夜から一晩中風雪が強い状態が続きました。今朝は海岸の道路から恵山中へ上がる坂道と、恵山登山道側からの道路の両方向で、いくつもの高い雪の吹きだまり(高いところで腰から胸くらいの高さ)があり、学校敷地内も同様の状況で、車の通行、生徒の登校、職員の出勤が困難と判断し、臨時休校としました。8時過ぎにやや小型の除雪車が学校前に到着して作業を始めました(下の左端の写真)が、その除雪車が吹き溜まりに乗り上げて身動きがとれなくなるほどでした。参考までに同じ場所の夏の写真を並べましたので、比べてご覧ください。恵山支所から職員も見に来ていましたが、着任以来経験したことのない状況と話していました。午前中には大型の除雪車が入り、ようやく道路の吹き溜まりも解消しつつあります。今日中には道路と敷地内の吹き溜まりも解消する見込みですので、明日から通常通りを予定しています。なお、本日実施予定だった1・2年生学年末テストは、明日行う予定です。それに伴い、明日28日(水)~3月1日(金)の時間割も変更があります。詳細は別途発信の安心メールをご覧ください。
新春書き初め会(金賞受賞)と国語書写「1年の抱負」
本日アップした「恵山中だより226号」の2ページ目でも紹介していますが、1月5日(金)に戸井西部総合センターで行われた「第29回新春書き初め会」で、2年生の大瀧和さんが金賞を受賞しました。大瀧さんが書いたのは「輝光日新(きこうにっしん)」という字で、意味は「徳の輝きが日ごとに新しくなること。日を追うにしたがって輝きが増し、実りあるものになる。」です。大瀧さんからは「今年も習字を頑張れるように、はりきって書きました。自分らしく勢いをつけて堂々と書くことを意識しました。」とコメントをいただきました。
また全学年の国語の時間、書写で「1年の抱負」を全員が書き上げ、現在、2階廊下に貼り出しています。日常のことから大きな目標まで、実にさまざまな思いがユニークに表現されています。
2年生家庭科で調理実習を行いました。
昨日21日(水)に2年生家庭科で「煮込みうどん(卵のせ)」と「いももち」をつくり喫食する調理実習が行われました。4つの班に分かれて作業しました。煮込みうどんのつゆは昆布だしでとる本格派です。その昆布は2年生の古山さんのご家庭から提供していただいた地元の食材です。その昆布を鍋の大きさいっぱいに浸して、家庭科室の中においしそうな昆布だしの匂いが拡がりました。いももちはジャガイモを煮た後につぶし、マル型やハート型などに成形してフライパンで焼いて完成です。どの班もとてもテキパキと作業を進め、無事に時間内に喫食することができました。つくる作業だけでなく、煮たり焼いたりしている最中に洗い物を並行して進めるなど、その手際の良さにとても感心しました。なお4時間目に調理したものを食べた後、さらに給食もしっかり食べたあたりは、さすが中学生ですね。