昨日の道徳授業の紹介

 昨日の道徳授業について、各学年の内容の概略や教師の思い、生徒の考えを紹介します。量が多くなりますが、ご覧いただけると幸いです。

1年道徳「震災を乗り越えて-復活した郷土芸能-」
◯内容項目…郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する態度
◯内容の概略
 宮古市津軽石地区に伝わる「法の脇鹿踊り(のりのわきししおどり)」などの郷土芸能が2011年の東日本大震災の影響で途絶えていた。津軽石中学校では、生徒が保存会の指導のもと文化祭で郷土芸能を発表することを30年以上も続けてきた。生徒会長をはじめ3年生が郷土芸能発表を復活させるため、保存会の協力で一から鹿頭や衣装、練習を始めた。戸惑うことや苦労が多かったが、生徒が心を一つにして衣装を仕上げ、練習に励み、ついに文化祭当日、見事な発表を行い、地域の人たちから大きな拍手が湧き上がった。3年生の郷土芸能復活の思いを1,2年生もしっかり受け止め、地域からも温かい賞賛の感想が寄せられた。
◯教師の思い
 地域に伝えられてきた伝統と文化を、自分たちが受け継いでいくこと、知ることが大切であると感じさせたい。
◯「3年生が後輩たちに、郷土芸能を自分たちの手で伝えていってほしいと言ったのはどうしてか?」についての生徒の考え(一部の抜粋です)
・自分たちで郷土芸能を伝えていくことが素晴らしいという意味があるから。
・今回のように自分たちで文化をつなげていってほしいから。
・文化を守り続けてほしいから。地域の人たちを元気づけてほしいから。

9月11日1年道徳1

9月11日1年道徳2

 

 

 

 

 

2年道徳「ネット将棋」
◯内容項目…自主、自律、自由と責任
◯内容の概略
 僕は昼休みに敏和と将棋で対戦していたが、ある日、急に敏和が強くなっていた。インターネットの将棋で勉強したり対局しているらしい。僕もネットでの対戦を申し込んだが、技量が上の相手には勝てず、弱そうな相手には勝つがおもしろくない。どちらにしても、いきなりログアウトしていた。週明けに敏和が近くの席の女子と「ネット将棋では見えない相手に『お願いします。』で始まって、勝負がついたと思ったところで『負けました。』って言う。そして終わりには『ありがとうございました。』と挨拶するんだ。(中略)目には見えない相手とどう向き合うかで、自分が試されている気がしてきて、きちんと挨拶できるようになったよ。」と会話していた。
◯教師の思い
・インターネット上で、目の前にいない相手との接し方について考えさせたい。
・相手が目の前にいる、いないに関わらず、礼儀や相手を思いやった言動を心がけてほしい。
◯「『僕』はどんなことをかんがえている?」についての生徒の考え(一部の抜粋)
 同じネット将棋をしている敏和は、目には見えない相手に自ら「負けました。」と言うことが出来るのに、僕は途中で逃げ出して負けを認めないところが、僕と敏和の強さの違いだと思った。

9月11日2年道徳1 9月11日2年道徳2

 

 

 

 

 

3年道徳「命の大切さ」
◯内容項目…公正、公平、社会正義
◯内容の概略
 僕(納谷祐輝)は中1の時に病気で大学病院に入院し、隣のベッドで長期入院している高1の「K」と何でも話せる仲になった。ある時K君が地下の売店に祐輝を誘った。大勢の人がいる外来を通るので嫌だった。病棟から一歩出たら、姿・形が少し違っただけでも好奇の目で見られたり顔をそむける人もいる。「皆同じ人間なのだから恥じることないよ」とK君は僕に言いたくて売店に連れてきたのだと思った。退院して中学校の同級生数人と出会った時、一人が僕の帽子を頭から取り、他の友人達が「なぁんだ髪があるじゃん」と言ったが僕は平気だった。その時、病院でK君が言った「外は厳しい」と言ったことがわかった。ある時検査で病院に行く時にK君と会ったが、厳しい病状のため別人のように姿が変わっていた。それでも目はキラキラと輝いていた。ふと僕は、もう二度とK君に会えないことを感じた。その後K君は天国に旅立ったが、命の重さ・決して諦めず頑張る強さ・そして偏見や好奇心で人を見てはいけない事を忘れはしない。
◯教師の思い
 人がそれぞれ違うということを知り、差別や偏見のない見方や考え方を養いたい。
◯授業後の感想(一部の抜粋)
・どんな人でも特別な扱いをしないで受け入れることが大切だと思った。
・外見が違っていても、みんな同じ人間だということをだと言うことを理解しなければいけないと思った。

9月11日3年道徳19月11日3年道徳2