道徳の授業の紹介(1月20日実施)

 昨日の道徳は、1年A組と12年SAB組が「裏庭でのできごと」という題材で誠実な生き方について、2年A組が「避難所にて」という題材で調和のある生活について、3年生が「一冊のノート」という題材で家族のあり方について考えました。

1年A組、12年SAB組「裏庭でのできごと」
◯内容項目…A主として自分自身に関すること-1自主、自律、自由と責任
◯内容の概略
 昼休みに健二は大輔と雄一に誘われて裏庭でのサッカーに誘われてた。裏庭に行くと、一匹の猫が物置の軒下にある鳥の巣に侵入しようとしていた。雄一がボールを投げて猫は逃げたが、物置の窓ガラスを割ってしまった。雄一は先生へ報告するため職員室へ行った。残った健二と大輔はボールを蹴りあっていたが、健二が蹴ったボールが、さっき割ったガラスの隣のガラスを割ってしまった。そこに雄一が先生を連れてきた。雄一が謝罪して先生は戻ったが、雄一はガラスが二枚割れていることについて「なんだよ、汚えなあ。2人でやったことを俺の割ったガラスに便乗させて。」と憤慨した。放課後のサッカー部の練習で健二は大輔に「いいか。俺を出し抜いて先生のところへ行くなよ。」と言われ、家に帰っても、どうしよいか分からなくなった。やがて自分の姿が映っている鏡を見て、もやもやしていた気分が晴れ、ある決心をした。次の日、健二は雄一に「僕、やっぱり先生のところへ行ってくるよ。」と一人で職員室へ向かった。
◯玉野教諭(12SAB担当)が工夫したこと、考えさせたいこと
・登場人物のうち、窓ガラスを割ってしまい、次の日に謝りに行った「健二」に注目し、自分ならどうするか話し合うことで、「誠実に生きること」について考えさせたい。
○坂井教諭(1A担当)が工夫したこと、考えさせたいこと
・やったことを認識して、そのあとどのように行動するかを考えさせたかった。また、一緒にいた時に起こった時の行動の仕方も考えてほしかった。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・何かを自分で決める時は勇気が必要だと思いました。
・自分の中での勇気などをしっかり決めること。その場に対して気持ちを切り替えること。

1月20日 12SAB道徳

1月20日 1A道徳

 

 

 

 

 

 

2年A組「避難所にて」
◯内容項目…A主として自分自身に関すること-2節度、節制
◯内容の概略
 1995年の阪神・淡路大震災の時に中学生だった私は、家族と近くの小学校に避難していた。仲の良い新平と浩司と連絡が取れ、小学校の空き部屋で何をするでもなく過ごしていた。街の中で私の弟が高齢者のためにポリタンクで水を運んでいるのを見て、私たちは小学校の「よろずボランティア相談所」へ行き、何かできることはないか尋ねた。翌朝、ペットボトルの水をお年寄りに届けた。お年寄りから「ありがとう。地震のあと、体調を崩しとったんや。」と声をかけられた。私たち3人は相談して避難所の掲示板に「長期間の避難所生活では、健康が大切です。一、規則正しい生活を心がけましょう。そして、すいみんをしっかりとりましょう。・・・」などと書いて貼ることにした。
◯南部谷教諭(2A担当)が工夫したこと、考えさせたいこと
・教科書題材を導入に活用し、能登の地震の動画を視聴して、震災時の助け合いや、被災者自身が自分でできることを、共助の姿勢で行っていることについて考えさせたい。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・助け合うことでお互いの力になれると思った。
・実際に動画でみると厳しい状況だと知った。自分の身を守るために備えが必要だった。

1月20日 2A道徳①

1月20日 2A道徳②

 

 

 

 

 

 

3年A組、3年SA組「一冊のノート」
○内容項目…C主として集団や社会との関わりに関すること-14家族愛、家庭生活の充実
○内容の概略
 「お兄ちゃん、この頃おばあちゃんの物忘れが激しくなったと思わない。」「うん。今までのおばあちゃんとは別人のように見えるよ。いつも自分の眼鏡や財布を探しているし、自分が思い違いをしているのに、自分のせいではないと我を張るようになった。」僕は弟の隆とそんな会話を交わした。その翌朝も僕の問題集がなくなり、新聞入れの中に入っていて、僕と隆は一斉に祖母を非難した。父にも相談したが、ものがなくなる回数はますます頻繁になった。ある日、僕が探しものをしていたら引き出しの中で一冊のノートを見つけた。それは祖母が日頃感じたことなどを日記ふうに書いたものだった。自分でも記憶がどうにもならないもどかしさや不安が書き込まれており、家族とともに幸せな日々を過ごせることへの感謝の気持ちが行間にあふれていた。ページを繰るごとに少しずつ字が乱れ、最後の空白のページにぽつんとにじんだインクのあとを見て、僕はいたたまれなくなって外へ出た。庭の片隅で草取りをしている祖母に並んで、黙って草取りを始めた。「おばあちゃん、きれいになったね。」祖母はにっこりとうなずいた。
◯須藤教諭(3SA担当)が工夫したこと、考えさせたいこと
・身近な家族の存在を振り返り、支え合うことの尊さを感じ取らせたい。
〇武内教諭(3A担当)が工夫したこと、考えさせたいこと
・ノートに綴られた祖母の思いを知り、主人公の心の変化について考え、家族の一員として、互いに支え合っていくことの大切さについて考えさせたい。
◯生徒の考え、感想(一部の抜粋です)
・手紙-親愛なる子共達へを読んで温かい話だと思った。
・毎日悔いの残らないように生活をする。理由…親がいつまで生きるかわからないから。

1月20日 3SA道徳1月20日 3A道徳